第52回産業技術フォーラム
場所 鶴岡メタボロームキャンパス
ゼロエミッション社会を目指してー研究開発と課題ー
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 中岩 勝 氏
再生可能エネルギーの課題などについて、福島にある国立の再生可能エネルギー研究所の中岩氏の講演。
世界全体の再生可能エネルギーの発電設備容量は2015年に石炭、天然ガス、石油、原子力を抜いて1番多くなった。
日本の再生エネルギーも普及してきていてコストも下がってきている。しかしヨーロッパの2倍のコストとなっている。
ところで、水素を生成する場合(再エネの発電量はばらつきがあるためバッテリーに充電するか水素の形で蓄える必要がある。)電力を使用するので、水素のコストは電力のコストに依存する。
水素は炭素を含まないので再生エネルギーの変換先としてよく用いられている。
もともとの電力がのコストが高いと水素のコストも高くなる。
再エネの発電コストを下げるのが日本の課題である。
水素の製造方法は多くある。
水素は軽い気体なので持ち運んだりするには圧縮したり冷やしたりしないといけないので、アンモニアやメタノールに変換するという方法もある。
しかし、変換するためエネルギーのロスがある。
2050年まで脱炭素の社会、すなわち水素を媒介とした再生エネルギーの社会をめざしているところである。
