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”EV時代に必須の半導体で日本が復活できると確信し始めた株式市場が推す2社
サンデー毎日×週刊エコノミストOnline
次世代半導体材料である酸化ガリウムの100ミリウエハーの量産に世界で初めて成功したノベルクリスタルテクノロジー(埼玉県狭山市)
EV(電気自動車)の急激な普及で注目される半導体で株価が急上昇している日本企業が複数ある。モーターなどの電気を制御する半導体の高性能材料開発にめどをつけた企業のニュースが相次いでいるのだ。
半導体でもEVの普及でも世界に出遅れてきた日本だが、ここへきて一気に挽回する可能性を株式市場は期待しはじめたようだ。
◇市場が注目するタムラ製作所、日本製鋼所
次世代のパワー半導体の開発で注目を集めているのがタムラ製作所(6768)が出資しているノベルクリスタルテクノロジー(NCT、埼玉県狭山市)社。同社はパワー半導体材料として利用できれば低価格化が実現できる酸化ガリウムパワーデバイスの量産が可能になった、と6月15日に発表。タムラ製作所の株価は発表を機に急騰している。
高性能、小型化のパワー半導体を実現できる窒化ガリウム(GaN)という材料の量産にメドを付けた企業として日本製鋼所(5631)も注目されている。
◇脱化石時代の省エネに貢献する半導体
パワー半導体とは、モーターや照明などの制御や電力の変換を行う半導体のこと。一般的に半導体はロジック(演算)やメモリー(記憶)などが知られているが、これらはスマートフォンやパソコンなどの性能向上に役立っている。
一方、パワー半導体は交流を直流にしたり、電圧を変換するなどして、モーターを駆動したり、メモリーやCPU(中央演算処理装置)などのLSI(大規模集積回路)を動作させるなど、電源(電力)の制御や供給を行う半導体だ。
高い電圧、大きな電流に対しても壊れない構造を有することでパワー半導体と呼ばれる。
◇EVで注目される「パワー半導体」
エアコンやテレビなどにも使われているが、今、最も注目を集めているのがEV分野だ。モーターを低速から高速まで精度よく回すことでEVの性能を上げ、効率よく動かすことで省エネや省電力化にも貢献する。つまり脱化石時代のEVや再生可能エネルギ^の普及に欠かせない半導体といえる。”
